AIツール深掘り

Cursor全機能解説2026|Composer・エージェントの使い方

【Cursor深掘り①】Cursorの全機能解説:AI IDEの最強設定からComposer・エージェントの使い方まで

「AIにコードを書いてもらいたいけれど、ChatGPTとエディタを往復するのが面倒」「GitHub Copilotだけでは物足りない」——そんな悩みを解決してくれるのが、AIネイティブなコードエディタ「Cursor」です。

Cursorは、人気エディタVS Codeをベースに、AIによるコード生成・編集・チャットをエディタの中核機能として統合した開発ツールです。7月に4回連載でお届けしたClaude Code深掘りシリーズに続き、8月はこのCursorを4回にわたって徹底解説していきます。第1回となる今回は、インストールから基本設定、そして最大の武器である「Composer」機能とAIエージェントモードの使い方まで、Cursorの全体像をまるごとお伝えします。


Cursorとは何か:VS CodeベースのAIネイティブエディタ

Cursorのエディタ画面でAIがコードを提案しているイメージ

Cursorは、Anysphere社が開発するコードエディタで、VS Codeの拡張機能ではなく「VS Codeをフォークして作られた独立エディタ」であることが大きな特徴です。そのため、VS Codeの拡張機能・キーバインド・テーマ設定をほぼそのまま引き継いで使うことができます。

GitHub Copilotとの違い

GitHub Copilotが「エディタに後付けするAI補完ツール」であるのに対し、Cursorは「エディタ自体がAIを前提に設計されている」点が異なります。具体的には以下のような違いがあります。

  • コードベース全体の文脈理解: プロジェクト全体を読み込んだ上で提案・生成を行う
  • チャット形式での対話的な編集: コードを選択して自然言語で「ここを直して」と指示できる
  • 複数ファイルをまたぐ自動編集(Composer): 1つの指示で関連する複数ファイルを一括修正
  • バックグラウンドで動くAIエージェント: 指示を出した後、他の作業をしている間にAIがタスクを進める

これらの機能により、「コードを書く」というより「AIと一緒にプロジェクトを進める」という感覚に近づくのがCursorの特徴です。


インストールと初期設定

Cursorの導入は非常にシンプルです。公式サイトからOS(Windows・Mac・Linux)に対応したインストーラーをダウンロードし、通常のアプリケーションと同様にインストールするだけで利用を開始できます。

初回設定でやっておきたいこと

  1. VS Codeからの設定インポート: 初回起動時に「VS Codeの設定・拡張機能・キーバインドをインポートしますか?」と聞かれるので、既存のVS Code環境がある場合はインポートしておくと移行がスムーズです
  2. AIモデルの選択: Claude・GPT系など複数のAIモデルから、用途に応じて使用モデルを選択できます(プランによって使用できるモデルや回数が異なります)
  3. Privacy Mode(プライバシーモード)の確認: コードをAIの学習データに使用しない設定にできるため、業務利用の場合は必ず確認しておきましょう
  4. キーボードショートカットの確認: Composerやチャットを呼び出すショートカットは頻繁に使うため、最初に把握しておくと効率が大きく変わります

料金プランは無料から利用できるHobbyプランと、より多くのAIリクエストが可能な有料プランが用意されています(料金・プラン内容は変動する可能性があるため、最新情報は公式サイトでご確認ください)。

Cursorの詳細・ダウンロードは公式サイトでご確認いただけます。
Cursor公式サイトを見る →


Composer機能の使い方:複数ファイルをAIが一括編集

Composer機能で複数ファイルが同時に編集されるイメージ

Cursorの最大の特徴と言えるのが「Composer」機能です。従来のAIコード補完が「1つのファイル・1つの関数」を対象にしていたのに対し、Composerは「プロジェクト全体を見渡した複数ファイルの同時編集」を実現します。

Composerでできること

  • 機能追加の一括実装: 「ログイン機能を追加して」と指示すると、関連するルーティング・コンポーネント・状態管理ファイルをまとめて生成・編集
  • リファクタリングの一括反映: 変数名や関数の呼び出し方法を変更する際、影響する全ファイルを検出して同時に修正
  • 差分レビュー機能: AIが提案した変更内容をファイルごとの差分(diff)表示で確認し、個別に採用・却下を選択できる

使い方の基本フロー

  1. Composerを起動し、実装したい内容を自然言語で入力する
  2. AIが関連ファイルを自動で特定し、変更案を提示する
  3. 提示された差分を1つずつ確認し、問題なければ適用する
  4. 必要に応じて追加の指示を出し、繰り返し調整する

初めて使う場合は、小規模な機能追加や既存コードの軽い修正から試してみると、Composerの挙動やクセを掴みやすくなります。


AIエージェントモードの使い方:バックグラウンドでタスクを進める

AIエージェントがバックグラウンドでタスクを実行するイメージ

Cursorにはさらに一歩進んだ機能として「エージェントモード」が搭載されています。これは、指示を出した後にAIが自律的に複数のステップ(ファイル検索→コード修正→テスト実行→エラー修正)を実行してくれる機能です。

エージェントモードの活用例

  • バグ修正の自動化: エラーログを貼り付けて「このエラーを直して」と指示すると、原因箇所の特定から修正、簡易的な動作確認までを自動で進める
  • テストコードの自動生成と実行: 既存の関数に対するテストコードを生成し、実行結果を踏まえて調整する
  • 定型的な実装作業の代行: CRUD処理の追加など、パターン化された実装をエージェントに任せて、自分はより創造的な設計作業に時間を使う

エージェントが作業している間、開発者は別のタスクに取り組めるため、「AIと並行作業する」という新しい開発スタイルが生まれます。ただし、生成されたコードは必ず人の目でレビューし、特に本番環境に関わる変更は慎重に確認する習慣を持つことが重要です。


Tab補完・チャット機能:日常的なコーディングを支える基本機能

Composerやエージェントモードほど目立ちませんが、日常的に最もよく使うのが「Tab補完」と「チャット機能」です。

  • Tab補完: カーソル周辺の文脈を読み取り、次に書くべきコードを予測して提案。Tabキーで即座に採用できる
  • インラインチャット(Cmd/Ctrl+K): 選択したコードに対して「このロジックをシンプルにして」など、その場で自然言語による編集指示が可能
  • サイドバーチャット: プロジェクト全体を対象にした質問や設計相談ができる、ChatGPTのような対話ウィンドウ

これらの機能は組み合わせて使うことが前提になっており、「細かい補完はTabで」「まとまった編集はインラインチャットで」「設計相談はサイドバーチャットで」というように使い分けると、作業効率が大きく向上します。


料金プランの選び方

Cursorには主に以下のようなプラン階層があります(詳細・価格は変動する可能性があるため、最新情報は公式サイトでご確認ください)。

プラン 想定利用者 特徴
Hobby(無料) 個人・学習用途 基本機能を制限付きで利用可能
Pro フリーランス・副業エンジニア AIリクエスト数が大幅に増加、高性能モデルを利用可能
Business チーム・企業 チーム管理機能、セキュリティ・プライバシー機能を強化

まずはHobbyプランで基本操作に慣れ、Composerやエージェントモードを本格的に使い込みたくなったタイミングでProプランへのアップグレードを検討するのがおすすめです。


よくある質問(FAQ)

Q. VS Codeの拡張機能はそのまま使えますか?

A. 多くの拡張機能はそのまま利用可能です。初回起動時のインポート機能を使うことで、既存のVS Code環境に近い状態で始められます。

Q. どのプログラミング言語に対応していますか?

A. JavaScript・TypeScript・Python・Goなど主要言語に幅広く対応しています。対応状況は言語やモデルによって精度が異なるため、実際に試しながら確認するのがおすすめです。

Q. Claude CodeとCursorはどちらを使うべきですか?

A. どちらも「AIと協働する開発体験」を提供しますが、CursorはGUIベースのエディタ体験に重点を置き、Claude Codeはターミナル上での自動化・大規模操作に強みがあります。実際に多くのエンジニアが両者を用途によって併用しています。両者の比較は「【2026年7月】GitHub Copilot・Cursor・Claude Code 比較」でも詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

Q. コードの機密性は保たれますか?

A. Privacy Modeを有効にすることで、コードがAIの学習データとして利用されないよう設定できます。業務で利用する場合は、導入前に必ず設定を確認しましょう。


まとめ:まずはTab補完とインラインチャットから始めよう

Cursorは、Tab補完・インラインチャット・Composer・AIエージェントモードという4つの機能が段階的に組み合わさることで、コーディング体験そのものを変えるツールです。

  • まずはTab補完とインラインチャットで基本操作に慣れる
  • 慣れてきたらComposerで複数ファイルの一括編集を体験する
  • さらに進んでAIエージェントモードで自律的なタスク実行を活用する

次回のCursor深掘り②では、AIエージェントによるバックグラウンド自動開発をさらに深掘りし、非同期タスク実行の実践的な活用法を解説していきます。

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本記事の情報は2026年8月時点のものです。AIツールの機能・料金プランは頻繁に変更される場合があります。最新情報は公式サイトをご確認ください。