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【実践ガイド】AIツールの経費計上と確定申告準備チェックリスト | AIクリエイターズハブ

【実践ガイド】AIツールの経費計上と確定申告準備チェックリスト

AIツール経費管理のイメージ

はじめに

2025年、AIツールは多くのフリーランス、個人事業主、クリエイターにとって必須のビジネスツールとなっています。ChatGPT Plus、Claude Pro、Midjourney、Adobe Firefly…月々のサブスクリプション費用は積み重なると相当な額になります。

しかし、適切に経費計上すれば、これらの費用は確定申告で控除でき、税金を大幅に減らすことができます。実際、年間10〜15万円のAIツール費用を経費計上することで、所得税・住民税合わせて3〜5万円の節税効果が期待できます。

本記事では、AIツールの経費計上方法、確定申告での処理方法、そして年末までに準備すべきことを実践的に解説します。税務の専門知識がない方でも、このチェックリストに従えば、スムーズに確定申申告を完了できます。

重要な注意事項:本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の税務アドバイスではありません。具体的な税務処理については、税理士や税務署にご確認ください。

1. AIツールは経費にできる?基本ルールを理解しよう

1.1 経費として認められる条件

税務上、経費(必要経費)として認められるには、以下の条件を満たす必要があります:

事業との関連性
そのツールが事業活動に直接関係していることが必要です。

  • OK例:ライターがChatGPT Plusを記事執筆に使用
  • OK例:デザイナーがMidjourneyをクライアント案件のビジュアル制作に使用
  • OK例:マーケターがJasper AIを広告コピー作成に使用
  • NG例:サラリーマンが個人的な興味でAIツールを使用(副業として申告していない場合)

収益を得る目的であること
事業収入を得るため、または事業を維持・拡大するために使用していることが求められます。

合理的な金額であること
事業規模に対して不相応に高額な費用は、経費として認められない可能性があります。

1.2 事業用と個人用の区分

AIツールを事業とプライベートの両方で使う場合、家事按分の考え方が適用されます。

按分の基本ルール

事業利用の割合を合理的に算出し、その部分のみを経費計上します。

  • 50%以上事業利用:按分して経費計上可能
  • 50%未満の事業利用:原則として経費計上不可(ただし明確に区分できる場合は可能)

按分の計算例

ChatGPT Plusを月額$20で契約し、週5日のうち4日を仕事で使用、1日はプライベートの場合:

按分率 = 4日 ÷ 5日 = 80%
経費計上額 = $20 × 80% = $16相当

按分の根拠を記録
– 使用時間の記録(週報や日報)
– 生成したコンテンツの用途記録
– 業務日報での言及

これらの記録を残すことで、税務調査時に按分の根拠を示せます。

1.3 個人事業主 vs 副業の違い

個人事業主(専業フリーランス)
– 青色申告・白色申告どちらも可能
– 青色申告なら最大65万円の特別控除
– 経費の計上がより柔軟

副業としての事業所得
– 年間の事業所得が20万円を超える場合、確定申告が必要
– 雑所得として申告する場合もある(ケースバイケース)
– 経費計上のルールは基本的に同じ

事業所得 vs 雑所得の判断基準(2025年税制)
– 継続性・反復性があるか
– 相応の時間を費やしているか
– 収入金額が一定以上か(目安:年間300万円以上は事業所得の可能性大)

不明な場合は、税務署の無料相談や税理士に相談することをおすすめします。

2. AIツールの勘定科目と仕訳方法

2.1 主な勘定科目

AIツールの経費は、以下の勘定科目で処理するのが一般的です:

通信費
最も一般的な選択。オンラインサービスとしての性質を重視。

  • ChatGPT Plus、Claude Pro、Perplexity Pro
  • オンラインAIツール全般

消耗品費
ソフトウェアとしての性質を重視する場合。

  • 小規模なツール購入
  • 単発購入のAIソフトウェア

広告宣伝費
マーケティング目的のツールの場合。

  • Jasper AI、Copy.ai(マーケティング用)
  • SNS自動投稿ツール

外注費
AI APIを使用してサービスを受ける場合。

  • OpenAI API使用料
  • Google Cloud AI API

ソフトウェア費(または支払手数料)
Adobe Creative Cloud、専門的なAIソフトウェアの場合。

  • Adobe Firefly(Creative Cloud内)
  • 専門的なAIソフトウェア

重要ポイント:どの勘定科目を選んでも、一度決めたら継続して同じ科目を使用することが重要です(継続性の原則)。

2.2 仕訳の実例

例1:ChatGPT Plusの月額サブスク(事業用100%)

(借方)通信費 20ドル相当    (貸方)普通預金 20ドル相当
摘要:ChatGPT Plus 11月分

例2:Midjourneyの年間サブスク(事業用80%)

年額$288(月$24×12ヶ月)の場合:

(借方)通信費 230.40ドル相当    (貸方)普通預金 288ドル相当
(借方)事業主貸 57.60ドル相当

摘要:Midjourney 年間プラン(事業80%)

例3:OpenAI API使用料(事業用100%)

(借方)外注費 150ドル相当    (貸方)クレジットカード 150ドル相当
摘要:OpenAI API 11月分使用料

2.3 外貨建て取引の処理

AIツールの多くはドル建てで請求されます。外貨建て取引の処理方法:

為替レートの決定方法

以下のいずれかのレートを継続的に使用:

  1. 取引日のTTM(仲値):最も正確だが手間がかかる
  2. 取引日のTTS(対顧客電信売相場):クレジットカードの場合
  3. その月の平均レート:簡便法として認められる

実務的な処理方法

多くの会計ソフトは自動的に為替換算してくれます:

  • クレジットカードの利用明細に記載された円貨額をそのまま使用(最も簡単)
  • PayPalなどの決済サービスの明細を利用

円換算の記録

後で確認できるよう、以下を記録しておきます:

  • 請求書(ドル表示)のスクリーンショット
  • クレジットカード明細(円換算後)
  • 使用した為替レートとその根拠

3. AIツール別の経費計上ガイド

3.1 会話型AIツール

ChatGPT Plus / Claude Pro / Gemini Advanced

  • 勘定科目:通信費
  • 月額:各$20前後
  • 経費計上のポイント
    • 業務での使用記録を残す(生成した文書の保存等)
    • プライベート使用との按分を明確に
    • チーム利用の場合は人数分を一括経費計上可能

Perplexity Pro

  • 勘定科目:通信費
  • 月額:$20
  • 経費計上のポイント
    • リサーチツールとしての位置づけ
    • 業務での検索履歴を記録

3.2 画像・動画生成AIツール

Midjourney

  • 勘定科目:通信費または消耗品費
  • 料金:$10〜60/月
  • 経費計上のポイント
    • 生成した画像の用途を記録(クライアント案件、自社コンテンツ等)
    • 商用利用プランは全額経費計上しやすい

Adobe Firefly(Creative Cloud含む)

  • 勘定科目:ソフトウェア費
  • 料金:$22.99〜89.99/月
  • 経費計上のポイント
    • プロフェッショナルツールとして認められやすい
    • 複数アプリ利用の場合も一括経費計上可能

RunwayML

  • 勘定科目:通信費
  • 料金:$12〜76/月
  • 経費計上のポイント
    • 動画制作業務での使用記録
    • クライアント納品物との関連を明確に

3.3 ビジネス・生産性AIツール

Notion AI

  • 勘定科目:通信費または消耗品費
  • 料金:$8〜15/月
  • 経費計上のポイント
    • プロジェクト管理、文書作成での使用
    • チーム利用の場合は全額事業用として計上しやすい

Jasper AI / Copy.ai

  • 勘定科目:広告宣伝費または通信費
  • 料金:$36〜125/月
  • 経費計上のポイント
    • マーケティング目的が明確
    • 生成したコンテンツの用途記録

Grammarly Business

  • 勘定科目:通信費
  • 料金:$12〜15/月
  • 経費計上のポイント
    • 英文ビジネス文書の作成・校正
    • プロフェッショナルツールとして認められやすい

3.4 開発者向けAIツール

OpenAI API / Anthropic API

  • 勘定科目:外注費または通信費
  • 料金:従量課金
  • 経費計上のポイント
    • 使用量の記録が自動的に残る
    • プロジェクト別に費用を分けて記録

GitHub Copilot

  • 勘定科目:通信費
  • 料金:$10〜19/月
  • 経費計上のポイント
    • 開発業務専用ツールとして全額経費計上しやすい

Cursor / Replit

  • 勘定科目:通信費
  • 料金:$20〜30/月
  • 経費計上のポイント
    • 開発環境として業務必須
    • プロジェクトとの関連を記録

3.5 その他のAIツール・サービス

クラウドサービス(Google Cloud AI / AWS AI)

  • 勘定科目:外注費または通信費
  • 料金:従量課金
  • 経費計上のポイント
    • 詳細な使用明細が自動記録される
    • プロジェクトごとに費用を分けやすい

学習コンテンツ(Coursera / Udemy)

  • 勘定科目:研修費または新聞図書費
  • 料金:Coursera $39〜79/月、Udemy $10〜200/コース
  • 経費計上のポイント
    • 業務スキル向上が目的であることを明確に
    • 受講証明書や修了証を保管
    • 学んだスキルを業務で活用していることを記録

4. 確定申告準備チェックリスト

4.1 11月〜12月にやるべきこと

□ サブスクリプションの棚卸し(11月中)

現在契約しているすべてのAIツールをリストアップ:

【チェック項目】
□ サービス名
□ 月額/年額料金
□ 支払い方法(クレジットカード、PayPal等)
□ 契約日・更新日
□ 事業利用率(按分比率)
□ 勘定科目

□ 解約・プラン変更の検討(11月中)

  • 使っていないサービスは12月末までに解約
  • 過剰なプランは適切なプランにダウングレード
  • 年間プランの方が得な場合は12月中に切り替え検討

□ 支払い方法の一本化(11月〜12月)

複数の支払い方法を使っていると記帳が煩雑になります:

  • できるだけ事業用クレジットカード1枚に集約
  • または事業用PayPalアカウントに集約

□ 領収書・明細の整理(12月中)

  • クレジットカード明細のダウンロード(全月分)
  • PayPal取引明細のダウンロード
  • 各サービスの請求書(Invoice)の保存

□ 按分比率の算出と記録(12月中)

事業用とプライベート用が混在しているツールについて:

  • 年間の使用状況を振り返る
  • 合理的な按分比率を決定
  • 按分の根拠を文書化(メモでOK)

□ 来年度の見直し(12月中)

  • 2026年に必要なツールの選定
  • 予算の見積もり
  • サブスク管理方法の改善

4.2 記帳作業のチェックリスト

□ 会計ソフトへの入力

手動記帳の場合:

【入力項目】
□ 日付
□ 勘定科目
□ 金額(円換算後)
□ 摘要(サービス名と月度)
□ 按分がある場合は按分仕訳

自動連携の場合:

  • クレジットカードとの連携設定を確認
  • 自動取込されたデータの勘定科目を確認・修正
  • 摘要の追記(サービス名が不明瞭な場合)

□ 証憑(領収書)の保管

電子帳簿保存法に対応した保管:

  • PDFでダウンロードした請求書は電子保存
  • スクリーンショットは印刷またはPDF化
  • クラウド会計ソフトへのアップロード

□ 記帳漏れのチェック

よくある記帳漏れ:

  • 年1回払いのサービス(忘れやすい)
  • トライアル期間終了後の課金開始
  • 無料枠超過による従量課金

クレジットカード明細と照合して漏れがないか確認しましょう。

4.3 青色申告の場合の追加チェック

□ 固定資産の確認

10万円以上のソフトウェアや機器は固定資産として減価償却:

  • AI関連で10万円以上のものは稀ですが、統合ソフトウェアパッケージ等は注意
  • サーバー、高性能GPU等のハードウェア

□ 青色申告決算書の準備

  • 損益計算書の経費項目にAIツール費用が含まれているか確認
  • 貸借対照表の確認(通常、AIサブスクは影響なし)

□ 青色申告特別控除の要件確認

65万円控除を受けるための要件:

  • 複式簿記での記帳
  • 電子申告(e-Tax)または電子帳簿保存
  • 期限内申告

5. 会計ソフトの活用で効率化

5.1 おすすめの会計ソフト

AIツールの経費管理に適した会計ソフト:

freee(フリー)

  • 特徴:初心者向け、自動仕訳が優秀
  • 料金:月額1,480円〜(年払いで割引)
  • メリット
    • クレジットカード・銀行口座との自動連携
    • スマホアプリで外出先からも記帳可能
    • 確定申告書類の自動作成
  • AIツール管理:摘要に「ChatGPT」等と入力するだけで次回から自動分類

マネーフォワード クラウド確定申告

  • 特徴:中級者向け、豊富な機能
  • 料金:月額1,280円〜(年払いで割引)
  • メリット
    • 複数事業の管理が可能
    • 請求書作成機能も統合
    • 税理士との連携がスムーズ
  • AIツール管理:カスタム仕訳ルールで定期的なサブスクを自動仕訳

やよいの青色申告 オンライン

  • 特徴:老舗の安心感、サポート充実
  • 料金:初年度無料、2年目以降年額9,680円〜
  • メリット
    • 電話サポートが充実(ベーシックプラン以上)
    • 初心者向けのチュートリアルが豊富
    • シンプルで使いやすい
  • AIツール管理:取引テンプレートで繰り返し取引を簡単登録

どれを選ぶべき?

  • 完全初心者:freee(直感的なUI)
  • ある程度慣れている:マネーフォワード(機能豊富)
  • 電話サポート重視:やよい(手厚いサポート)

すべて無料トライアル期間があるので、実際に試してから決めるのがおすすめです。

5.2 自動化のコツ

クレジットカード連携の設定

【設定手順】
1. 会計ソフトにクレジットカードを登録
2. 自動取込をONに設定
3. 初回のみ勘定科目を手動選択
4. 次回から同じ取引は自動仕訳

仕訳ルールの作成

繰り返し発生する取引(月額サブスク等)は仕訳ルールを作成:

【ルール例】
取引内容に「OpenAI」を含む → 通信費
取引内容に「MIDJOURNEY」を含む → 通信費
取引内容に「Adobe」を含む → ソフトウェア費

定期取引の登録

毎月同じ金額のサブスクは「定期取引」として登録:

  • 月額$20のChatGPT Plusを毎月20日に自動仕訳
  • 為替変動がある場合は金額のみ手動修正

これにより、記帳作業が大幅に効率化されます。

5.3 記帳の習慣化

週次での記帳がおすすめ

  • 月末にまとめてやると漏れや間違いが増える
  • 毎週15〜30分の記帳タイムを設定
  • クレジットカード明細を確認しながら入力

スマホアプリの活用

freeeやマネーフォワードのスマホアプリで:

  • 移動中や待ち時間にサッと記帳
  • レシートをスマホで撮影して自動仕訳
  • 銀行残高やクレジット利用額をリアルタイム確認

6. よくある質問と税務上の注意点

Q1: 無料トライアル期間の費用は経費になる?

A: トライアル期間が無料なら経費計上すべき費用はありません。有料に切り替わった月から経費計上します。

Q2: 年間プランを一括払いした場合の処理は?

A: 2つの方法があります:

方法1:前払費用として処理(原則)

年間$240を12月に支払った場合:

12月:
(借方)前払費用 240ドル相当    (貸方)普通預金 240ドル相当

翌年1月〜12月:
毎月20ドル相当を前払費用から通信費へ振替

方法2:支払時に全額経費計上(短期前払費用の特例)

以下の条件を満たせば、支払時に全額経費計上可能:

  • 1年以内のサービス
  • 継続的なサービス
  • 毎年同じ処理をする
12月:
(借方)通信費 240ドル相当    (貸方)普通預金 240ドル相当

※方法2の方が簡単ですが、一度選んだら継続する必要があります。

Q3: 複数のAIツールを併用している場合、すべて経費にできる?

A: 事業に必要であれば、すべて経費計上可能です。ただし:

  • 同じ用途のツールを複数契約している場合、合理性を説明できるようにする
  • 事業規模に対して明らかに過剰な場合は否認されるリスクあり


– ✅ ライターがChatGPTとClaudeを用途別に使い分け → OK
– ❌ 年収50万円の副業で月10万円のAIツール → 過剰とみなされる可能性

Q4: 家族名義のクレジットカードで支払った場合は?

A: 事業主本人の名義でなくても経費計上は可能ですが:

  • 事業用として支払ったことを証明する記録を残す
  • できれば事業用クレジットカードを作成することを推奨
  • 家族名義のカードを使う場合、領収書や明細を確実に保管

Q5: 外貨建ての返金があった場合の処理は?

A: サブスク解約等で返金があった場合:

(借方)普通預金 ○○円    (貸方)通信費 ○○円
摘要:ChatGPT Plus 返金

返金時のレートで円換算し、通信費のマイナス計上または預金の増加として処理します。

Q6: 税務調査で聞かれることは?

AIツールの経費について、税務調査で聞かれる可能性がある質問:

  • 「このツールは具体的にどのように事業で使っていますか?」
    → 具体的な使用例を説明できるように
  • 「プライベートでも使っていませんか?」
    → 按分の根拠を説明できるように

  • 「同じ用途のツールを複数契約している理由は?」
    → 使い分けの理由を説明できるように


対策:日頃から使用記録や生成物を保存しておきましょう。

7. 2026年に向けた準備とアドバイス

7.1 来年度の計画

サブスクの最適化

  • 使用頻度の低いツールは解約を検討
  • 年間プランの方が得なツールは12月中に切り替え
  • 新しいツールを試す予算を確保

記帳方法の改善

  • 今年の記帳で苦労した点を振り返る
  • 会計ソフトの自動化機能を最大限活用
  • 必要に応じて税理士相談も検討

経費の見える化

  • AIツール費用の年間予算を設定
  • 月次でレビューし、予算と実績を比較
  • ROI(投資対効果)を意識する

7.2 節税のための追加アドバイス

青色申告への切り替え

現在白色申告の方は、青色申告への切り替えを検討:

  • 最大65万円の特別控除(e-Taxなら)
  • 赤字の3年間繰越
  • 家族への給与を経費計上可能(専従者給与)

小規模企業共済・iDeCo

AIツールの経費計上で節税できたら、さらなる節税対策:

  • 小規模企業共済:掛金全額が所得控除
  • iDeCo:掛金全額が所得控除

経営セーフティ共済

  • 掛金を経費計上できる
  • 取引先の倒産に備えられる

7.3 税理士への相談タイミング

以下の場合は税理士相談を検討:

  • 年間所得が500万円以上:税理士費用を払っても節税効果が大きい
  • 複雑な取引が多い:外注、在庫、固定資産等
  • 税務調査が不安:適切なアドバイスで安心

税理士費用の目安:

  • 確定申告のみ:5〜15万円/年
  • 顧問契約:月額1〜3万円 + 決算費用

税理士費用も経費計上できるので、実質的な負担は軽減されます。

8. 実践!今日からできるアクションステップ

Step 1: サブスクの棚卸し(今日・30分)

【テンプレート】
・サービス名:
・月額/年額:
・支払い方法:
・契約日:
・事業利用率:
・勘定科目:

このテンプレートを使って、現在契約中のすべてのAIツールをリストアップしましょう。

Step 2: 会計ソフトの選定・登録(今週中・1時間)

  • freee、マネーフォワード、やよいの無料トライアルに登録
  • 実際に触ってみて、使いやすいものを選ぶ
  • クレジットカード連携を設定

Step 3: 今年分の記帳(今月中・3〜5時間)

  • 1月から現在までのAIツール費用を記帳
  • クレジットカード明細を見ながら漏れなく入力
  • 按分が必要なものは按分仕訳を実施

Step 4: 確定申告書類の準備(12月〜1月)

  • 会計ソフトで確定申告書類を自動作成
  • 内容を確認し、必要に応じて修正
  • e-Tax準備(マイナンバーカード、ICカードリーダー等)

Step 5: 申告・納税(2月〜3月)

  • 確定申告書の提出(e-Taxまたは税務署)
  • 納税(銀行振込、コンビニ払い、クレジットカード等)

まとめ:適切な経費計上で賢く節税

AIツールへの投資は、現代のビジネスパーソンにとって必要不可欠です。これらの費用を適切に経費計上することで、以下のメリットがあります:

税金の削減:年間10〜15万円の経費計上で3〜5万円の節税効果
業務の効率化:会計ソフトで記帳作業を自動化
経営の可視化:AIツール費用を把握し、ROIを意識した投資判断
税務リスクの軽減:適切な記録で税務調査にも安心対応

この記事で紹介したチェックリストに従えば、税務の専門知識がなくても、スムーズに確定申告を完了できます。

今すぐ始められること
1. 契約中のAIツールをリストアップ
2. 会計ソフトの無料トライアルに登録
3. 今月分の記帳から始める

「完璧」を目指すより、「今日から始める」ことが大切です。適切な経費計上で、AIツールを活用したビジネスをさらに成長させていきましょう!


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お役立ちリンク
– 国税庁「確定申告書等作成コーナー」:https://www.keisan.nta.go.jp/
– 青色申告の手引き:国税庁ウェブサイト
– 各会計ソフトの無料トライアル:freee、マネーフォワード、やよい

本記事は2025年11月時点の税制に基づいています。税制は変更される可能性がありますので、最新情報は国税庁ウェブサイトまたは税理士にご確認ください。本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の税務アドバイスではありません。